プロジェクトマネジメントをやりました

ここ1年半ほどプロジェクトマネジメントというお仕事をやっていました。
プロジェクトマネジメントは、いわゆる一昔前に流行ったスーツ(笑)というヤツです。ギークからは嫌われ者です。


誤解を恐れずに言えば、本来SIerの提供する価値とはプロジェクトマネジメントによる成果だと思うのです。
そうでなければ、お客様は直接プログラマーやソフトウェアハウスにプログラムを作ってもらえばいい。
なぜSIerに高いお金を払って頂いているのか。私はプロジェクトマネジメントに対する価値の対価だと思っています。


プロマネの価値とは、プロジェクト全体のどこかに遅れていそうなところはないかチェックし、期日までに完成させるにはどうするか考えること
システムの品質を、システムに詳しくないお客様に説明してさしあげること
お客様のビジョンを達成するシステムをつくるのに、どのくらいのお金がかかるのか見積もってさしあげること
これらはお客様の不安やリスクを解消する付加価値だと思っています。


プロマネがスーツを着るのは「お客様の信頼を獲得する」ための技術の一つに過ぎません。
EVMも信頼度成長曲線も進捗状況や品質状況を判断し、ご説明するという目的達成のための技術です。
マネジメントの対象は最終的には「人」なので、それら個別の技術がすべてではないし、標準的と言われている技術が今の時代に即しているかどうかも議論が分かれる*1ところですが、プロジェクトマネジメントだって技術だ。


プロマネだって技術者であるのだから、技術力の向上に磨きを掛けたり、勉強会をしたりするべきだと考えています。
ライトニングトークをしたっていい*2


このエントリは、だからプロマネを批判するな、とかプロマネに従うべきだ、という主張ではありません。
プロマネは自分が何をすべきなのかをきちんと心がけることが大切だという自分への戒めと宣言です。
プロマネの最も根源的な目的は、プロジェクトを成功させること。ただそのひとつです。
そのための技術力を磨いて行きたい。強く思いました。

*1:これについては細かく言いたいことはありますがもっと考えたいので今日は寝ます。

*2:じゃあしゃべれよ、というのはもっともであります。が、今日は寝ます。