HHKBのキーボードルーフを自作する

HHKB Professional 2を使っているのですが、この度オフィスがフリーアドレスになり、キーボードを毎日持ち歩きすることになりました。*1

 

しかしHHKBは知ってはいたがキーボードカバーが高い。

HHKBキーボードルーフ (Professional用/クリアー)|PFUダイレクト

4000円... まあHHKB使っている時点で道具には金に惜しまない人間と判定されているのかもしれませんが、どう考えてもプラケースならもっと安いのあるやろ。

 

ということでずっといい感じのものがないか、どうせ先人がいるだろう、と探していたのですが安易な代替品はなく、ソフトカバーの記事がヒットするばかり。

HHKB カバー 100均とかでググっていてさまざま見つけましたが、カバーで最適なのはこの方のもの。良さそうですが、ソフトカバーなのでカバンの中でキーボードが押しっぱなしになりそう、という懸念があります。

HHKBのケースをいろいろ試して最後にたどり着いたのはダイソーだった件 | ねぎ子の散財日記

 

しかしここに先人の知恵あり。なんと自作している方がいました。

hemus.hatenablog.com

うーん、自作かーーーーー ぜったい100均にありそうなもんだけどなーーーー

と、心理的ハードルがあったのですが、これ以上ググっても同じ記事しか見つからないので、やってみることにしました。手順も結構少なさそうです。

一番微妙なのが木材を切るところですが、自宅で切ると木屑処理や工具の問題などがあって困ったのですが、ホームセンター的なところでカットサービスや、むしろDIYコーナー的なところで処理できそうです。今回は調べたら1ヶ所切るだけだったのでDIYコーナーで処理しました。(コーナンは神)

 

買い物とカット

  • アガチス工作材 5x100x600 … 700円
  • ヒノキ 3x10x900 ... 100円
    • トラックバック先の方は3x5x90をくっつけて3x10x90に加工していましたが、10mmのが価格同じで販売してたので、こちらを採用
  • 木工ボンド ... 100円
  • 水性ウレタンニス つや消しオールナット ... 800円
    • 色やら種類やらいっぱいあったのだが、とりあえず水性ウレタンニスなら失敗なさそうです。色とツヤはお好みで。
  • サンドペーパー #320 ... 50円
  • サンドペーパー #240 ... 50円
    • 当て木もなかったので端材50円くらいのを買いました。

合計1,850円

 

「アガチス工作材」って初めてきいたのですが、普通に置いてありました。メジャーな材質なのかな。

 

購入後に借ります。天板部分を290mmになるように手ノコギリで切ります。290mmはキーボードに対してちょっと長めなので、少し失敗しても大丈夫です。

切り口はやっぱりちょっと荒れているので、#240のサンドペーパーもこの段階で掛けます。手がめちゃめちゃ木粉で汚れるので服につかないように注意。

天板が終わったら、それに合わせて脚になるヒノキ材を切ります。丈夫な鋏で切りました。ノコギリでもいいが割れないように注意。

 

組み立て

貼り付けとニス塗りは時間がかかるので自宅でやります。

木端が手前に来ないように長さを調整しています。

天板と足は木工ボンドで貼ります。万力などはないので、ちょっと大きめの洗濯バサミで固定。24時間放置します。(速乾だけどしっかり固めたかったので)

 

足の長さや内径サイズが狭すぎないかなーと不安に思うわけですが、恐ろしくピッタリでした。(写真はわかりやすいようにキーに載せてますが横幅も問題ないです)

横幅はキーボードよりちょっと長いですがリストレストにもする予定なので問題なし。

 

ニス塗り

中学生の技術の授業以来でニス塗りしました。ニスって、いまいちなぜ塗るのかよくわからなかったのですが、今回調べたらすごく理解しました。

  • 生木は柔らかいので傷つきやすい
  • 生木は水が染み込みやすい

ニスを塗ることで

  • ニスが固まり樹脂的なコーティングがされるので、傷つきにくくなる
  • 樹脂コーティングなので水を弾く

ということで耐久力が上がるようです。小中学生のときは耐久力とかよくわからなかったからなー。

しかも、色がつきます。ここでハッっと理解しました。

家具とかの色で、「ウォルナット」「マホガニー」とかあるやつ、てっきりその木を使っていると思ってましたが、ほんとにその木を使う場合もあるかもしれませんが、安いものの場合は、単に色のことを指している場合もあるってことですね。

今回やってみて色が高級感出してくるのでびっくりした。ニス材も昔に比べてよくなってるのかもしれません。

天板の材料が余っていたので(余談ですが600mmの材料に対して必要な長さが290mm、ノコギリの刃厚が2mmくらいなので、予備1枚ができる)、比較してみました。

コーナンのニスコーナーに塗り方が書いてあったのでメモ

  • 塗る前に元木をサンドペーパー#240番で削る
  • ニスを塗って乾いたら、#320番くらいで削る(表面のザラザラがなくなる)

 

塗る前と1回目

全然色が変わる

1回目と2回目

染み込みやすいところだけが濃いのがだんだん均等な感じになる。ここでも十分だけど楽しいからまた塗る。(この段階で裏面も1回塗ってます)

1回目と3回目

かなり丈夫な感じになっているので、これで終了。


いい感じです。

ベニヤ板とかのイメージがあったので、圧力がかかったらバキっと行かないかなと思っていたのですが、全然大丈夫でした。

 

まとめ

手間を考えるとそんなに安いというわけでもないのですが、やってみたらかなり楽しかったし、愛着でるのでおすすめです。

DIYレシピを公開していただいているトラックバック先の ヘムスさん には大感謝です。

 

また近年は100均使いすぎて自分で作るという選択肢が頭になかった(めんどくさそう、と嫌厭していた)ということに気づきました。でも楽しかったなー。特にニス。小瓶(プラ?)だったのですが2/3くらい余っているので、気が向いたらまた木工作業したいと思います。

 

*1:

会社にもロッカーはあるのだが、席と行き来するのが面倒なので持ち歩きすることにした、というコンテキストなのですが、実際出社してみたら別にロッカーに置いといてもいい気はしたので、この記事は自己満です