永和システムマネジメントさんが新しいシステム提供形態のサービスを開始したらしい

アジャイル開発で有名な永和システムマネジメント(以下、永和さん)が、新しいシステム提供形態のサービスを開始したと発表がありました。

http://www.esm.co.jp/trial/new-agile-contracts-service.html


コスト面だけ簡単にまとめると

  • 初期費用0円
  • 納品されてから、月額サービス利用料という形で料金を支払う(レンタルする)
  • 月額サービス利用料の範囲である程度機能追加開発も請け負う
  • 規模に応じて15万円(月額)〜300万円(月額)

※どこかで似たサービスを聞いたことがあるような気がするのはきっと気のせいです。


規模がどのくらいかわからないですが、SSであれば開発期間3ヶ月程度。
で、年間利用料は15万*12ヶ月=180万円、5年使うとして720万円(4年目以降半額なので)


定量の機能追加はサービス料金で対応というのが、保守・サポートチケットのことであれば、SSは月1人日程度なので、ホント軽微なことしかできなさそう。(永和さんが1日と言えどもスゴイ色々できちゃう可能性もありますが)


なので、上記のサービス料金合計と一括請負のシステムの価格を比較して考えることになると思います。
結構コスト重視企業には検討の価値があるのでは?と思いました。


一応ユーザ企業側に想定されるリスクとしては

  • ソースコードが納品されない(おそらく設計書とかも)ので、システムリプレース時は永和さんに依頼することになりそう(常にシステムを改善しつづけるとはいえ、SaaSと違ってその効果は少ないし、それでなくても大幅に変える時は出てくると思う)


くらいかと。でも永和さん側の方がすごくリスクを負っていると思う。

  • 開発中は料金がもらえない
  • いつ解約されても解約料金は取らない


ユーザ企業が、故意にこのサービス体系を悪用することはないにしても、そもそも情報系・戦略系のシステムって何年も長く使わないような気がするので、解約される可能性って高いですよね。ユーザ企業がその事業ドメインから撤退する、とかありえる気がするし。


新しい試みなので是非成功してほしいですね。